2012年07月20日

パズル配信のゲスト募集のお知らせ

来月あたり、ひさびさのパズル配信をやろうかなとおもってます。

やることはまだ決まってません。
前回(今年の3月)は、ゲスト(ヤンマー部隊隊長さん、木兄さん)を迎えて、抽選で選ばれたパズルについて語るor合作する、っていうのをやりました。
これはなかなかおもしろかったんで、今回も同じことをやってみるのもいいかなーと思ってます。

というわけで、ゲスト募集のお知らせ!
配信に出たい!という方はわたくし半袖まで、メール(yorebangaあっとまーくmail.goo.ne.jp)またはtwitterのDMなどでご連絡ください。
作り手の方、解くだけの方、解くのも知らねえって方、まんべんなくお待ちしてます。

今回も配信にはskypeを使うので、出演にはマイクの準備が必要です。
安いのなら数百円で売ってます。
やったことない人もこの機会にぜひ!

ちなみにゲストの応募が無かった場合は、私から誰かを直接指名して強制参加させる可能性も、なきにしもあらず!
そうなってしまったらすみません。
posted by 半袖 at 20:56| Comment(0) | TrackBack(0) | パズル

2012年07月09日

アド街っぽくパズルを語る 〜へやわけ編〜 の後編

アド街っぽくパズルを語る へやわけ編」の後編です。

前回16位まで発表したので、今回は15位から1位までを発表します。
まずは16位までを振り返ってみましょう。

【30位〜21位】

30位 塗り方
29位 ホワイトニング
28位 数字だけへやわけ
27位 市松模様
26位 幻の手筋
25位 物語オモパの歴史
24位 複雑なルール
23位 小さいへやわけ
22位 単純仮定
21位 パズル板単独スレ

【20位〜16位】

20位 ブログ
19位 ペンパ本
18位 限界線の攻防
17位 超へやわけMX
16位 数字なしへやわけ


それではお待たせしました、15位〜11位の発表です。




15位「4in3×3」


へやわけ上級手筋のひとつ。
単独の状態でも4ヶ所の白マスが確定し、
となりにくっついている部屋や黒マスの絡み、分断禁などで黒マスの位置もいろいろ決まったりします。

その他いろいろ

わたくし半袖はこの「4in3×3」が嫌いで、前述のホワイトニングの記事でも、「4in3×3でゴリゴリやる問題なんて、俺がぶっ飛ばしてやりますよ!」とホワイトニング君に言わせています。

とはいえ、へやわけを代表する上級手筋であることは確かで、好きな人はすごく好きなんですよね。

でも、私は嫌いです!




14位「∀人∃HEYA(ぜんべや)」


にゃんこばずうか氏が提唱した、変わり種へやわけ。
通称「ぜんべや」と呼ばれています。
へやわけのルールに、「各部屋の黒マスは対称形に入る」という一文を追加したもので、当時にゃんこばずうか氏の掲示版にへやわけ作家から多くの問題が寄せられました。
∀人∃HEYA

ぜんべやならではの手筋というのが色々あって、作ってみると意外とおもしろいです。
現在でもブログに自作ぜんべや問題を発表する方が時々いらっしゃいます。




13位「アース」


にゃんこばずうか氏(?)が提唱した、へやわけの分断禁について語るときに出てくる用語。
外壁から黒マスが内側に向かって繋がり、白マスを分断しているときに使われる言葉で、この状態を「アースされている」と言います。


・・・アースされている
・・・アースされてない

作り手の方同士の会話の中でよく出てくる単語ですが、一般的に知られている物ではないので注意が必要です。




12位「対称形」


ニコリのパズルは、配置の対称形が義務付けられているパズル(数独とかスリリンとか)と、そうでないパズルがあり、へやわけは後者にあたります。
部屋の配置を対称形にしてもしなくてもいいですよ、ってことですね。
対称の種類は点対称が基本で(たまに線対称もありますが)、180度とか90度ひっくりかえすと部屋の形が同じになります。


2000年代前後、対称形のへやわけが隆盛を極めた時期がありました。掲載されている問題の7割くらいは対称形だったような記憶があります。
対称形へやわけの大家として知られるのが、アセトニトリル氏とぽっつ氏。
いずれもとっても綺麗なへやわけを残しています。

その後、対称形へやわけはその数をかなり減らしています。
盤面に数字と部屋が入ってるから、すごく頑張った対称形にしないと結局あまりきれいに見えない。というのが最近の論調か。

そんな中、へやわけ界の対称形には新たな動きも。
小見枝まやさんや桂川雅子さんらが、「数字の位置が対称形」へやわけを発表。
対称形へやわけは新たな時代を迎えつつあります。




11位「ハイパージャイアント」


「でかすぎフゥーーーーーーーーー!!!!」

ハイパージャイアント、略してHG。
サイズはなんと、ヨコ184マス×タテ58マス。
スーパージャイアント(64×50)の3倍以上もの大きさです。

これまでへやわけHGを制作したことがあるのは、にゃんこばずうか氏、おらけ氏、わたくし半袖の3名。
別冊本の付録としてこれまでに計4問掲載されました。

ハイパージャイアントは他にも、スリザーリンクやカックロの問題が過去に発表されていますが、その制作の過酷さは一度味わってみないとわからない、といわれます。
私の場合は制作時期と職場の異動時期が重なり、研修の宿泊先に長さ1mほどの巻物のような作りかけ原稿を持ち込んだり、まーいろいろ大変でした。



-----------------------------------------


というわけで15位〜11位でした。
いよいよトップ10の発表です。


------------------------------------------



へやわけ BEST 10






10位「1の定理」


へやわけの中級手筋のひとつ。
1の部屋に関する3つの解き筋のことを指し、それぞれ「前倒しの1」「押し出しの1」「中央分離の1」と呼ばれます。

「前倒しの1」


「押し出しの1」


「中央分離の1」


おらけ氏がニコリ本誌の問題で連採し、その存在を広めたと言われています。
90年代半ば〜後半にかけて流行し、とにかく1の定理を使いまくった問題もよく掲載されていました。

現在では、1の定理そのものの難易度がやや高く認識されるようになったこともあり、難しい問題でポイント的に使われることが多く、採用率はかなり低くなりました。
へやわけでは数少ない、白マスに注目させた手筋ということもあり、今後も重要な役割を担っていく手筋であることに間違いはないでしょう。




9位「ニコリコム」



パズル! 数独のニコリが運営するサイト [www.nikoli.com]
ニコリが運営する、Web上でパズルを解くことができる会員制サイト。
現在は14種類のペンシルパズルを解くことができますが、へやわけはニコリコム開設当初からそのラインナップに入っていました。

「ニコリコムはニコリ本誌よりも難易度が高い」というのはよく言われることで、本誌には掲載されないような実験的な問題が掲載されることもあります。
また、最近ニコリ本誌のほうに問題を投稿していないレアキャラパズル作家の方もニコリコムではけっこういるので、そんな方々の貴重な問題が解けるのもニコリコムのストロングポイントと言えるでしょう。

ニコリ公式の「ニコリコム」と、個人ブログでの問題出題、これからもお互いがいいバランスで進んでいけたらなーと勝手に思ってます。




8位「大部屋」


大きな部屋。
「大きい」の指標は特にないですが、個人的には4×4以上くらいで「でかいなー」と感じます。

大部屋の花形は5×5で、これを使った問題が2000年代前後に大流行しました。
入る数字は7〜9程度が多く、その決め方としては、
(1) 3連禁で外側に黒マスを入れる
(2) 分断禁で白マスを追加する
(3) 残った空間に入る黒マスの数から黒マスを確定させる
という流れを取ることが多いです。

よくわかる図解











ぜんぜんよくわからなかった!


歴史的には、数字なし5×5をたぶんへやわけ史上初めて発表したノホホ氏、数字なし大部屋を連続させる問題で有名なアセトニトリル氏、数字あり5×5の発展に多大な貢献を果たしたチェバの定理氏などが有名です。
最近では数字なし6×6を小サイズ(10×10)問題に初めて詰め込んだ福嶋啓之氏や、ハイパージャイアントで横幅70マス以上の大部屋を入れたおらけ氏など、ベテラン作家を中心に新たな動きが見られます。



7位「へやわけアプレット」


Web上でパズルが解けるツールは結構昔から開発されてきましたが、誰でも簡単に問題の出題・解答ができる形で公開したのは、この「へやわけアプレット」が一番最初ではないかとおもいます。
現在では「カンペン」や「ぱずぷれ」など、様々なWeb上問題出題・解答ツールが発表されましたが、それらの大本にはこの「へやわけアプレット」の公開があると言っても過言ではありません。

このへやわけアプレットは、問題データをアルファベットの文字列で直接入力し、それを問題URLで吐き出す仕組みになっています。
公開されてすぐ、パズル関係のブログや掲示板で話題となり、多くの方が自作の問題を気軽に公開することができるようになりました。

Webにおけるへやわけ史を語る上で無くてはならない、技術の革新であったと言えるでしょう。



6位「レジェンド作家」


へやわけ史を語る上で特に重要とおもわれる、レジェンド作家。
多くの人が思い描くのが、へやわけ生みの親である福嶋啓之氏、そして草創期からへやわけの発展に多大な貢献をしてきた、にゃんこばずうか氏とおらけ氏、の計3名ではないでしょうか。

この3名のみなさん、作る問題のタイプは本当に三者三様です。
それなのに、へやわけという一つのパズルとしてそれぞれのおもしろさがある、ってのが、へやわけってやっぱ奥深いなーとおもいます。



----------------------------------------------------------


いよいよベスト5の発表!
その前に…


へやわけコレクション




----------------------------------------------------------


へやわけ BEST 5






5位「別冊本」


へやわけのペンパ本とは別に、へやわけだけが載っている別冊本として、これまで「へやわけマン」と「へやわけ丸」の2冊が発売されています。

2005年に発売された初の別冊本「へやわけマン」では、小サイズからジャイアントまで100問以上のへやわけ問題のほか、前述のハイパージャイアントも2問掲載。
へやわけ原作者の福嶋啓之氏のインタビューや、おらけにゃんばず両巨頭の対談も掲載されている、へやわけファン必携の一冊です。
が、現在すでに在庫なし!
再版される日は来るのでしょうか。

その5年後に発売された「へやわけ丸」は現在も発売中です。
形態はほぼへやわけマンと同様、ハイパージャイアントも掲載されています(半袖作!インタビューもあるよ!)。
この「へやわけ丸」はへやわけ史上最も、おもしろい問題が揃っている本なんじゃないかとおもってます。
特に中サイズの問題たちは、まだまだへやわけはこんなこともできる、という可能性を身をもって証明している神問題ばかりが並びます。
まだ持ってない方は本屋に並んでるうちに購入しましょう(まだあるの?)




4位「分断禁」


へやわけの代表的ルールのひとつ。
というか黒マスを使うパズルにおいて必須とも言えるルールで、「白マスのかたまりが黒マスによって分断されてはいけない(ひとつながりにならなければならない)」というものです。

にゃんこばずうか氏はニコリコムのブログの中で、大きな問題で大がかりな分断禁を積極的に使いたい、的なことを書いてます。
私も大きな分断禁って大好きで、ハイパージャイアントの際も盤面の両端から黒マスを伸ばすような分断禁を使いました。
ただこれって、にゃんばずさんもブログで書いてらっしゃるんですが、面倒くささと隣り合わせなところがあるんですよね。

大きい問題になると、手筋そのものの難しさより、展開のわかりやすさ、わかりにくさ、みたいなものが新たな難易度基準で出てきてしまうので、そのあたりの見せ方の部分がけっこう難しいよねー、と作ってて毎回おもいます。




3位「入口」


へやわけはニコリのパズルの中でも、「入口」と呼ばれる序盤の初級手筋が多いのが特徴です。
良く出てくるものをいくつかご紹介。

★飛び石定理(?in1×?)


幅1マスの部屋に、黒マスを1つ飛ばしで埋める初級手筋。
初級手筋の中でも一番わかりやすく、使いやすい手筋です。
盤面の内側でも使え、分断禁にも誘導しやすいため、大変重宝されます。

★砲台(角の2in2×2)


盤面の角の2×2の部屋に2個の黒マス。
飛び石定理と並び、簡単な初級手筋として重宝されています。
砲台はその次の部屋の展開パターンが少ないため、作者によってどんな展開を選ぶか、けっこう個性が出ます。
私は0の部屋を置いてまったり進めるのが好み。

★天地開闢(端の3in2×3)


前述ふたつ同様よく出てくる初級手筋ですが、考え方的にはちょっと難易度が高い入口と言えます。
長辺側を2つの部屋に分けることで単体で3連禁に誘導することができる、たいへん教育的要素の高い入口です。

★サザンクロス(5in3×3)


大きな問題で頻繁に登場する初〜中級手筋。
小サイズのやさしい問題では、一度に埋まるマス数が多すぎるのと、初心者にはこの3×3にどう黒マスが入るのか分かりづらいという面もあるため、私個人としてはあまり使いません。
上述の問題は、2in1×3と3in2×3の部屋に分割することで、ある程度難易度を下げたりもできます。

代表的なものはこのあたりでしょうか。
その他、「かたつむり定理(端の4in3×3)」、「いかこ入口(2in2×2をL字型に並べたもの。いかこさんが発祥)」「腹の白(nin2×nの部屋で中央部分が白マスになる)」などが、中級入口としてよく使われます。

このようにへやわけにはたくさんの「入口」手筋があります。
こんなに種類があるのは、他のパズルだとスリザーリンクくらいしかないんじゃないでしょうか。
この入口の多さが、ルールが複雑というへやわけの欠点を補い、人気を押し上げているんでしょう。





2位「へやわけ用語の基礎知識」


にゃんこばずうか氏が作成した、へやわけ手筋の用語集「へやわけ用語の基礎知識」。
現在、Web上でへやわけの話をする上で無くてはならないものとなっています。
手筋そのものに名前が付いているパズルはあまり多くなく、そんな中でほぼすべての手筋に名前があるへやわけは、パズル界においても希有な存在と言えるでしょう。

今回ランク入りしている単語も、へやわけ用語の基礎知識のほうでより深く掘り下げられているものもあるので、チェックしてみてください。




1位「3連禁」


へやわけを代表するルール。

「白マスが3つの部屋にわたって続いてはいけない」というもので、これに違反するマスが黒マスに決定します。
白マスを決めるルールである分断禁とはある意味対局の位置にあるルールで、ふたつのルールの連携の良さが、テンポよく盤面が埋まっていくへやわけの醍醐味を形作っています。

3連禁には、「外向き3連禁」と「内向き3連禁」があります。


外向き3連禁は、たくさんの白マスが決まり、まだ未確定の部分へどんどん黒マスが伸びるダイナミック感がウリ。
逆に内向き3連禁は、決まるマス数が少なく、確定部分に挟まれた空間で決まりやすいため、より緻密な展開に導くことができます。


----------------------------------------------------------


以上、「アド街っぽくパズルを語る 〜へやわけ編〜」30位から1位まで発表しました。
長々と見ていただきましてありがとうございます。

当初はシリーズものとして、いくつかパズルを取り上げようと思っていたんですが、じぶんにはこれが限界だ!
ホタルビームとかナンスケとかマニアック路線ならいけそうですけど。
というわけで、誰か追随して続編を作ってくださる方、お待ちしてます。
posted by 半袖 at 00:31| Comment(0) | TrackBack(0) | パズル