2017年01月27日

あのパズルは今? 〜座談会編〜


半袖:
こんにちわ。
ノンフィクションパズルドキュメンタリー番組「あのパズルは今?」
レポーターの半袖です。

ニコリ本誌に現在掲載されているレギュラーパズルは、わずか10数種類。
昔は人気を博したあのパズルも、日々進化するオモパ界においては隅に追いやられ、本誌退場や別冊行き、そして最後には掲載終了、などといった厳しい現実をつきつけられているのが現状です。

本番組ではそんな、日の当たらない人生を歩んでいるオモパにスポットを当て、なぜスターダムにのし上がることができなかったのか。そして今は何をしているのか。パズル本人への直撃取材という形でレポートする人気番組です。



前回「第1回ナンロー編」の取材から早1年半。
我々は次なるインタビュー相手となる、“オワコン”オモパを探していた。オワコンという言い方は失礼かもしれないが、オモパ界は完全に実力の世界。人気のない者が淘汰されていくのはこの業界の摂理なのである。

そんな我々取材班のもとに、匿名で1通のメールが舞い込んできた。
「レギュラー掲載を追いやられたあのパズル達が、都内某所で忘年会を開くらしい・・・」
半信半疑ながら我々はメールに書かれた都内のカラオケスナックに足を運んだのであった。。。


-----------------------------------------------------------


時刻は夜中2時。
都内某所のカラオケスナック「ゴールは5」からは、賑やかな歌声が漏れている。

半袖:
忘年会が行われているのは、このスナックのようです。
それでは中に入ってみます。



パズルの盤面のような正方形の格子状のドアをそっと開け、半袖は店内への侵入を試みた。

「カランコロン・・・」


???:
いらっしゃいませ。




半袖:
こんばんわ。半袖といいます。
こちらで昔のパズルの皆さんが、忘年会をしていると聞いたんですが。


???:
あら、お仲間かしら?
あっちの奥の席で盛り上がっているわよ。



スナックの奥を見やる半袖。
するとそこには、仲良く肩を組みながらカラオケを歌う、あの懐かしいパズルたちの姿があった。




半袖:
突然失礼します。半袖です。
みなさんちょっとお話を伺っても宜しいですか。


ナンスケ:
おぉ!半袖じゃねーか。何しに来た。
まー、とりあえず歌えよ。



それからしばらく私は、彼らと深夜のカラオケを楽しんだ。
現役を退いて大分経つのに、まだまだパワー全開である。


-----------------------------------------------------------

半袖:
皆さんそろそろよろしいですか。
今日はみなさんに、パズルのことを語っていただきたいんです。


ナンスケ:
おぉ、何でも聞けよ。
最近調子に乗ってる若手パズルのダメ出しすりゃいいんだろ。


半袖:
いえ、今日はそういう感じではなくて・・・


ナンスケ:
まずなー、ぬりめいず。
メイロなんて昔のネタを今さら掘り起こしやがって、いきがってんナー。
アイツは気に食わねぇ。
あとあれだ、ヘル、、、なんっつったっけ?



その後もナンスケ氏の老害パズル論が熱を帯びたが、今回は番組尺の都合上カットさせていただく。


-----------------------------------------------------------

半袖:
本日は皆さんに、昔のパズルの思い出を語っていただきたく思い、取材にまいりました。
まずは皆さん一人ずつ自己紹介をお願いできませんか。



黒どこ:
黒どこです。この中では一番の若手でしょうか。
タテヨコに伸びる白マスの数を数えて黒マスを埋めていくパズルです。



サムライン:
拙者の名はサムラインでござる。
サムラインという名でござるが、侍とは何も関係ないでござる。



ナンスケ:
おぉ、ナンスケだ。
ルールは、まー視聴者のみんなで知らねーやつはいないわな。笑




ケイスケ:
うっす!ケイスケっす!
名前の由来は、ケイだけスケルトンの略っす!



マックロ:
我が名はマックロ
名前の由来は・・・マッ・・なんとかクロス・・・
・・・なんじゃったかのう。遠い昔のことで思い出せんわい。



カナオレ:
カナオレです。
この中では一番の常識人です。



半袖:
視聴者のみなさんは、もしかすると知らないパズルもあるかもしれません。
自己紹介のところにルールのリンクを貼っておいたので、ご確認ください。


-----------------------------------------------------------

■ケイスケ「僕はニコリさんに存在を消されたんッス!(泣)…」

カナオレ:
あれ?おかしくないですか?
ケイスケさんの紹介が無いような…


半袖:
そうなんですよ。実は・・・



説明しよう。
下の画像はニコリ社の公式ウェブサイト。
パズルの一覧が載っているページである。



数字のパズル一覧を見てみる。
掲載されているパズルを確認すると・・・



そう、「ケイスケ」の文字は確認できなかった。


カナオレ:
ケイスケさん、レギュラーじゃなかったんですね。笑


ケイスケ:
いやいやちがうっす!バリバリの元レギュラーパズルっす!
僕はニコリさんに存在を消されたんッス!(泣)…!


半袖:
ひどい扱いですね。


マックロ:
我々のような“終わった”パズルの扱いなんてそんなもんじゃ。
時代は、ねくすと・じぇねれーしょんに向かっておる。


ケイスケ:
もういいんス・・・
ボクの遺志は「推理クロス」に受け継いだっす・・・



推理クロスは、現在でもほぼ毎号掲載されている人気パズルだ。
ヒントをもとに盤面へ言葉を入れていくパズルで、他のパズルにはないヒント付けの自由度が魅力である。


ケイスケは推理クロスの元祖ともいうべきパズルで、“推理クロスの父”といっても過言ではない。


ナンスケ:
いや、推理クロスの父は言いすぎじゃねーのww
そんな大したパズルじゃないって。



-----------------------------------------------------------

■黒どこ「改名して消えてった芸能人みたいなもんです」

半袖:
きょうお集まりいただいたみなさんは大体同学年だと思うんですが、黒どこさんだけちょっと若いですよね。


黒どこ:
そうですね。10歳〜20歳くらい若いです。


ナンスケ:
引退パズル界のホープだよな。
最近もたまーに本誌で載ってるの見かけるし、Webでもそこそこ出題されてる。
まー、俺もなんだけど。笑


半袖:
黒どこさんは、ご自身のことをどう思っていらっしゃいますか?


黒どこ:
独自の手筋も多いし、おもしろいパズルだと自分でも思ってるんですけどね。
まぁ、黒マス分断系はライバルも多いので・・・



黒マス分断系パズルと言えば、ニコリで有名なのは「へやわけ」と「ひとりにしてくれ」だ。
今でも本誌に掲載され続け、ニコリコムでも採用されている人気パズルである。
黒どこはこの2つのパズルとのレギュラー争いに負け、2004年の107号で本誌引退となった。


半袖:
引退から4年後の2008年、それまでの「黒マスはどこだ」という名前から、「黒どこ」に改名されました。
このときの心境はいかがだったんでしょうか?


黒どこ:
そもそも僕自身は、「黒マスはどこだ」って名前が気に入ってたんです。
変えたくなかったんですよ。
改名はアレです、事務所の方針で・・・


一同:(笑)

黒どこ:
芸能人とかで、売れなくなってきて一念発起で改名する人いるじゃないですか。
あれみたいなもんですよ、自分は。笑
今はもうこの名前を受け入れてます。


ナンスケ:
欽ちゃんの番組みたいだよな。
「欽どこ」みたいなwww



-----------------------------------------------------------

■カナオレ「応援してくれる人がいるから頑張れる」

半袖:
今でもたまに載っているパズルと言えば、カナオレさんもそうですよね。


カナオレ:
はい、ホントたまーにですけど。


半袖:
カナオレは熱狂的なファンが多いですもんね。


カナオレ:
そうですね、まいなすよんさんとか、みのりさんとか。
声優とかアイドルをテーマにした問題をWebに公開してくれてます。
今でも応援してくれる作り手の方がいるのは励みになります。



まいなすよん氏のブログ、「まいなすよんな日々」。
声優をテーマにしたカナオレ作品などが公開されている。
カナオレは言葉のパズルなので、こういったテーマ性を持たせやすいのが他のパズルにはない特色である。


ナンスケ:
声優に、アイドルか。文字通り濃いな。笑
でもみのりさんは俺のことも気にかけてくれるし、今日来てる半袖もそうだ。
一部のファンがいるってことは、パズル文化の継承にもつながる。


ケイスケ:
ボクもぽっつさんがたまに家に遊びに来てくれるッス!


-----------------------------------------------------------

■サムライン「世界デビュー狙ってます」

半袖:
マックロさんとサムラインさんは、どちらも「計算」をテーマとされてますよね。


ナンスケ:
いまどき計算パズルなんて絶対受け入れられねーよなwww
カックロでさえサクサク路線だもん。


マックロ:
うむ、ナンスケの言う通りじゃ。
我々はまさに時代に取り残されたパズルと言えるのう。


サムライン:
無念でござる・・・



その昔、ニコリのパズルには黒マス系もリンク系もなかった。
カックロをはじめとした「計算系」のパズルや、メイロ、シークワーズ、スケルトンといった昔ながらのパズルしか載っていなかったのだ。
ニコリ社長・鍜治真起氏により発表された「数独」や、読者の投稿により成り立つ“オモパ”文化の始祖と言ってもよい「スリザーリンク」などの誕生により、次第に計算系のパズルは敬遠される方向へ進むこととなる。


黒どこ:
でも「サムライン」って名前はいいですよね。
僕なんかと違ってとっても格好いい。笑


サムライン:
拙者も、我ながら気に入っているでござる。
「侍」の精神を世界に広めていくのが今後の夢でござる。


ナンスケ:
でもニコリ公式の英語名は「SUMLINE」なんだな。
ほら、パズル紹介ページのアドレスが。
台無しじゃんかwwww


サムライン:
今後は「SAMURAING」で売っていくでござる。
現在進行形で縁起もよいでござる。



-----------------------------------------------------------

■ナンスケ「レギュラーの野郎ども、見とけ」

半袖:
それではそろそろ、放送時間もなくなってきました。
最後に、6人を代表してナンスケさん、何かありますか?


ナンスケ:
えっ?俺に〆させるの?
暴言で終わっちゃうよwww

まーあれだね、今ニコリ本誌にレギュラーで載ってるパズルに言いたいのは、「油断すんな」ってこと。
俺もまさか自分がレギュラーから外れて、別冊にも載らなくなって、最後にゃジャイアントからも解雇される、なんて結末は全く予想してなかったもんね。
ほら、ニコリの巻末ハガキに「好きなパズルはなんですか?」って項目あるじゃん。
あれに名前を書かれなくなったら終わりだってことだよ。
そうならないように、作り手の人はできるだけ問題を作り続けて、本誌に掲載される回数を増やして、解き手の人に気に入ってもらえるようにならなくちゃいけない。
問題を解いてくれる人あってのもんだから、パズルってのは。


カナオレ:
なにシンミリさせようとしてるんだよw


ナンスケ:
あれやっぱおかしいよなこの空気ww
おい!ぬりめいず!ヘルゴルフ!
俺ら6人力合わせればお前らなんてザコだからな!
あーでもLITSを先に蹴落とすほうが現実的かなwww


半袖:
みなさん本日は貴重なお話をありがとうございました。


-----------------------------------------------------------


あのパズルは今?では、番組で取材してほしいパズルを募集しています。
あなたの思い出エピソードと合わせて半袖までご応募ください。

※この物語はフィクションです。
登場人物は実際のパズルとはあまり関係がありません。

posted by 半袖 at 20:36| Comment(1) | TrackBack(0) | パズル

2017年01月26日

このパズルがあぶない!2017



こんばんわ。半袖です。
毎年恒例「このパズルがあぶない!2017」ノミネートの時間がやってきました。
今年もっとも危ないパズルはなんなのか。カナオレのとなりで肩を組みVサインを出してしまうパズルが現れてしまうのか。
わたくし半袖の考察とともにお送りいたします。

※あぶないパズルとは
現在ニコリ本誌のレギュラーではあるものの、掲載終了が危惧されるパズルのことだ。



◆LITS あぶない度★★★★★


相当にあぶないです。
というか、すでに・・・という可能性も高いですよね。
パズル・ザ・ジャイアントにも最近載っていないですし。
稲葉直貴さんご考案のパズルということで、いわゆるニコリっぽくない?ルールがこのパズルの良さであると思うのですが、そこが敷居の高さにつながってしまっている点も否定できません。
黒マス塗り系ということでライバルも多く、特に数年後に登場した「のりのり」にレギュラーの座を奪われてしまっている印象が強いです。
とはいえ今さらのりのりのような爽やか路線にイメチェンできるとも思えないので、LITSならではのマニアックな方向に進んでいくしか道はないような気がします。
ちなみにニコリ本誌直近6年間(24冊)で3回しか載ってません。
LITSファンの作り手達よ!このままでいいのかー!?


◆ひとりにしてくれ あぶない度★★☆☆☆


いやいや、ひとくれは大丈夫だろー、と思っているアナタ。
その余裕が命取りになる可能性だってあるのです・・・
ニコリで"レギュラー"とされる数字パズルのうち、LITSの次に掲載率が悪いのがひとりにしてくれ(半袖調べ)。
過去6年での掲載回数は6回で、まあ1年に1回は本誌でも見かけているはずなのですが、ここ3年間くらいで著しく掲載回数が減っています。
黒マス分断系パズルとしては「へやわけ」という強力なライバルがおり、見た目的にもキャッチーさが無いのがつらいところ。
かりんさんのようなスペシャリスト的な人が増えてくれば、まだまだ人気は復活すると思うんですけどね。


◆絵が出る系パズル全般 あぶない度★★★☆☆



これだけ解き手需要がある(と思われる)のにニコリ本誌に載らないのは、やっぱり投稿数が少なすぎるのでしょう。
私も最近はさっぱり投稿しておりません。
ステンドグラスの兄貴はすでに故郷で内装業に転職したという未確認情報もあります。未確認情報です。
10×10などの小さいサイズでは、そもそもドット絵のバリエーションがすでに枯渇しているような気もしますね。
17×17くらいを標準サイズにしてしまうのが良いと思うんだけど、それくらいのデカさになると「ドット絵を描く」というパズル制作とは別のセンスも要求されてくるのが作り手泣かせ。
やはり作り手不足問題を解決させないことには掲載数が伸びてこないでしょう。


◆スラローム あぶない度★★★☆☆




前述のひとりにしてくれや波及効果とともに、ニコリ掲載数の下位に低迷するのがスラローム。
波及効果は今年2月の別冊発売が発表されるなど人気再燃の兆候が見られますが、スラロームはここ数年そういった明るい話題が出てきません。
ぬりめいずやヘルゴルフなど新たなレギュラーが誕生した今、ニコリコムにも掲載がないスラロームは割とピンチであるのではないか、というのが私の印象です。
長い旗門やエリア分割的な問題を中心に、まだまだ新しいことができそうなパズルでもあるので、なんとか投稿が増えてほしいなーと願っております。私がスラロームびいきなところもあるんだけど。
ニコリコムに載るようにならねーかなー。


以上、「このパズルがあぶない!2017」でした。
いやーここまで書いときながらアレですが、あまり後ろ向きな意見は言うべきではないよね、と思いつつ、いいやLITSお前はマジで頑張んないと干されるよホント、と警鐘は鳴らし続けていきたいところです。
posted by 半袖 at 20:39| Comment(0) | TrackBack(0) | パズル

2017年01月15日

パズル・ザ・ジャイアントVol.30発売

こんにちわ。半袖です。

さて、本日の日付は1月15日。
今年も「パズル・ザ・ジャイアント」が発売となりました。


パズル・ザ・ジャイアントVol.30


私は昨年と同じく、ぬりかべとスラロームを担当させていただきました。

◆ぬりかべ(3番)
「むずかしめに作ろう」と意識して作った問題。
うーん、むずかしめです。
他のお三方の問題も解いてみたのですが、どうやら今年は皆さんむずかしい。
どの問題も入口はたくさんあって序盤は埋まりやすいと思われるので、解けそうな場所・解けそうな問題からチビチビ埋めて楽しんでいただくとよいかもしれません。

◆スラローム(1番)
こちらはぬりかべとは正反対に、「とにかくやさしく!」を目指した問題。
盤面を4分割して、小さめのスラロームを4問解いていただくイメージで作ってみました。
左下はここ数年テーマとしている長い旗門を入れ込んでみました。ここはちょっと難しめか。
他のエリアは難しいところもなくサクサク進める問題かと思われます。
posted by 半袖 at 14:04| Comment(0) | TrackBack(0) | パズル

2017年01月01日

年賀状パズル

今年もよろしくおねがいします。
http://hansode.from.tv/puzzle/nenga2017.pdf
posted by 半袖 at 16:44| Comment(0) | TrackBack(0) | パズル