2018年02月28日

バッグについて語ります。

こんにちわ。
オワコンオモパ評論家、半袖です。

本日はバッグについて語ります。
なぜか。
最近問題作ってみて、おもしろかったからである。


バッグとは。

バッグ

1. 点線の上にタテヨコに線を引き、全体で1つの輪っかを作りましょう。
2. 盤面の数字は、その数字から上下左右4方向にまっすぐ進んで、輪っかの線にたどりつくまでの、その数字を含めてのマスの合計を表します。
3. 盤面の数字は、すべて輪っかの内側に入るようにします。
4. 線を交差させたり、枝分かれさせたりしてはいけません。






ルールと例題を転載させていただきました。
数字をループ(バッグ)の中に入れていく感じのパズルですね。


原作は・・・ゲサク氏・・・?
だった気がする。
そして最初に登場したときは「BAG」とアルファベット表記だった?ような気が・・・

と、当時の記憶がうろ覚えであります。


やさしい入口について。
数字はタテヨコに伸びる枠内マスの数を表すので、ほぼ同ルールの黒どこと重なる手筋がいくつかあります。


例:2つ続きの数字のどちらかに「2」


例:「19」


例題作ってみました。

ぱずぷれで解く。

いかがでしょうか。
自分で作っておきながら、「らくらくでもなくね?」という印象をまず受けてしまいます。
精いっぱいらくらくに作っているつもりなんですけどね。
私のテクがないだけだわねー。

と、放り出してもいけないのでもう少し考察。

先ほど、黒どこと重なる手筋が多い、と申し上げました。
そこで、上記の例題を黒どこ風に変えるとどうか、と思い立って作ったのが下の問題です。


ぱずぷれで解く。


うーん、やはり黒どこだとらくらくなんですよね。
この違いはいったい何なのか、というところですが、いろいろ考えましたがよく分かりません。
ただ単にバッグは解き慣れていないから、というのはもちろんありそうです。

もう少し踏み込むと、現状のニコリに載っているループ系パズルはマスの中央に線を通すパズルが主流で(スリザーリンクがむしろ異端なのです)、しかもバッグは数字のヒントが線ではなく領域の面積を表している、というところが原因な気がします。
マスの内外判定をしつつ、線も引いていかないといけないのですよね。

この共同作業が必要なあたりは、黒マス埋めつつループを作るヤジリンなんかとも共通する部分なのですが、ヤジリンと比べると直感でバシバシ進められない印象です。
このへんのもどかしさが、レギュラー化まで至らなかった要因でしょうか。

最後に上級手筋のご紹介。

ループ系パズル特有の小ループ禁はバッグでも流用できます。
これも検討してみると、内外判定が絡んできたりしてなかなか複雑です。
地味なので本トピックでは省略。

それ以外のアプローチでは、黒どこ同様に数字を連続して並べる配置から内側マスを確定させていく手筋があります。



こんな感じの。
黒どこ上級問題の定番手筋ですね。

バッグでこれをやる場合、数字に大小差をつけるのでなく、あえて同じ数字にしてみる、という手法もあります。



オモパ界の先人たちはこのあたりの独特な解き味に、バッグの未来を見たのでしょうか。


で、記事を書きながらもういっこ思いつきました。
横に並べるのではなく、四角形に並べてみるとどうか。



思いついただけで検証してないですが、なかなかおもしろげな展開を誘発できそうな気がします。
ジャイアントとか大きなサイズで入れてみたいですね。



最後に、バッグのテーマソングを制作してみました。


バッグ     作詞作曲:半袖

プラダのバッグがほしいの?
そんな君の願いをかなえるため
鉛筆を持って 街へ出て
恥ずかしながらも点線盤面を行ったり来たり

(RAPパート)
Yo! 俺は東京生まれループ系育ち
黒どことかと大体友達
スリリンとかと大体同じ 内外判定してきたこの手筋

※I got BAG. I got BAG. I got beautiful roops.
 なんちゃらかんちゃら〜

(※繰り返し)
posted by 半袖 at 20:03| Comment(0) | TrackBack(0) | パズル

2018年02月13日

湾岸道路定跡の解説

「湾岸道路定跡ってなんなんですか!」

そんな声が届いているわけではないですが、心の声は私に届いています。
わかりました、解説しましょう。

湾岸道路定跡の説明をするには、まずホタルビームの説明をしなければなりません。
が、そのへんの話は8年前の記事(信濃川理論の解説)で触れたのでそちらをご参照ください。
この記事で最後にちょこっと取り上げているのが、湾岸道路定跡です。

ニコリ公式にもリンク。こんなパズルです。


で、湾岸道路定跡です。湾岸道路な。東京湾岸道路。
「東京湾岸道路」と「ホタルビーム」。

・・・そう、みなさんもうお分かりですね!
声をそろえて叫んでみよう!
(せーのっ)



\国道357号線!/



皆さん想像してみてください。

世の中に生息するゲンジボタルには、ホタル同士にしか見えない「番号」が背中に刻まれていた。
そしてその番号が、「3」と「5」と「7」だけだとしたら。



おやおや?
みなさん見てください!

ホタルたちが発光し合って、お互いの体を光で照らしているみたいです!
・・・なるほどなるほど、「3」のホタルの光は、空中で3回の90度屈曲をして、ほかのホタルを照らしてあげてるんですね。



ん?
んあー!?たいへんだーーーー!
みなさん上の画像を見てください!

このままではホタルの「頭上」と「真下」しか照らせません。
これでは目の前の視界がないホタルたちがぶつかり合ってしまう・・・
どうしよう・・・大変なことになった・・・







アァッ!
みなさん見てください!!
「2」のホタルが飛んできましたよ!!!!!!!



ワアッ!生命の神秘だ!!!
「2」のホタルの光が、上にいた「3」のホタルの視界を明るく照らしています!!!

・・・よかった、これでみんな、明るく暮らせるね。

こうしてホタルの里は、これからもいろんな数字のホタルたちが互いを照らし合いながら、夏の夜を楽しく飛び回るのでした。


めでたしめでたし


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結論:湾岸道路定跡とは。

・奇数数字のホタルは黒点の方向から90度曲がってつながる。
・偶数数字のホタルは黒点の方向と同じか180度逆方向につながる。
・これを使ったマニアックな手筋が、ないこともないかもしれないが。
posted by 半袖 at 19:06| Comment(0) | TrackBack(0) | パズル