2020年03月28日

外周を使わない分断禁。へやわけ24×14(たいへん)

へやわけ24×14I(たいへん★☆☆)



ぱずぷれで解く


外周を使わない分断禁の使い方です。

外周を使わないとは。



こんなかんじで、黒マスのつながりが外周に接しなくても確定できる分断禁という意です。
スリザーリンクで言うところの小ループ禁みたいな感じでしょうか。



狙い方としましては、路地を同じ方向に3回曲がると元の場所に戻る、的なイメージです。
上の5in3×3は単独で1回分の右折or左折が使えるので狙いやすいです。
下のように渡り廊下を90度ずつ向きを変えていくのもおススメ。
回り込んできた分断禁の確定方法は、通常の分断禁以外に方向転換(下の例)も相性がよいです。


それでは実践例。



いきなりどかーんといってみました。
このあと2つのに黒マスが入れば、に分断禁が適用できます。




まずは上の。シンプルに三連禁でこんなかんじで。
この状態で2×3の部屋を2にすれば、方向転換による分断禁になりますが、今回は通常の分断禁に誘導してみます。




下のは、前回の記事(白マス手筋で黒マス位置を調整)を踏まえホワイトニングで黒マスを召喚してみました。
で、このままではが三連禁で黒マスになりハタンしてしまうので、




2×3の部屋を左側に伸ばして、こんな感じ。
以下、部屋の並びがたまたまよかったため(実は狙ってたんだけどな!)、左上方向に分断禁のつながりを伸ばすことができました。


続いて、今度は右側で方向転換による外周使わない分断禁をやってみましょう。



ガリガリ埋めてこんな感じ。
黄色矢印に黒マスを伸ばして、赤点線に方向転換(2in2×4)を使ってみます。




ここもシンプルに3in2×3で確定してみました。
このケースですと、画像のによりの白マスが確定することを先読みできると、黒マスの回り込ませ方の構想が練りやすいです。




こんな感じ。
方向転換をさらに上下に1つずつつなげることができました。


以上、外周を使わない分断禁の例でした。
外周から黒マスを辿る必要がなくなるので、ジャイアントなどの大きなサイズの問題でも使い勝手がよいです。
ぜひぜひご活用ください。
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2020年03月26日

白マス手筋で黒マス位置を調整。へやわけ24×14(たいへん)

へやわけ24×14H(たいへん★★★)


ぱずぷれで解く


へやわけで強制的に白マスを入れる手筋として、「0の部屋」と「ホワイトニング」があります。


この2つの手筋、問題を作る上での共通の特徴として「面積を自由に変えられる」というものがあります。


そんなの当たり前じゃん、なのですが。

で、「面積を自由に変えられる」=「黒マスの位置を自由に変えられる」でもあります。
例。



それぞれ、黒マスの位置が1マスずつずれてますよね。
入れたい場所に黒マスを入れられる、というのはへやわけ作りにおいてとても貴重なのです。

では実践例。本問題より。




右端部分に「0in3×2」を入れたところです。
3連禁により3つの黒マス()が確定しました。
このままでもいいのですが、その左の3×4の部屋の確定方法がなかなかやっかいに見えます(個人の感想です)。
そこで、



「0in3×2」を「0in2×2」に変更してみました。
下のの黒マス位置が1つ上にずれます。
こうすることにより、



3×4に3を入れ、方向転換の手筋で無理なく黒マスを確定することができました。



続いて今度はホワイトニングで同じことをやってみます。
に黒マスを入れられると、分断禁で一気に確定に持っていけそうな気配です。
先ほど動かした0の部屋の下の黒マスを1の部屋でホワイトニングして、希望のマスに黒マスを入れてみましょう。
どっちの部屋をいれればよいでしょうか?



はい、こっちですね。
そのまま黒マスをつないで、4in4×3でおしゃれに決める(個人の感想です)展開に誘導できました。



ということで、ここにはどうしても黒マス入れてーなー!というときは、「黒マスの位置を自由に変えられる」0の部屋やホワイトニングなどの白マス手筋を活用していきましょう。
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2020年03月22日

6in4×4の活用。へやわけ24×14(たいへん)

へやわけ24×14G(たいへん★★☆)

ぱずぷれで解く




序盤戦。
赤点線に「6in4×4」を入れることを考えてみます。



大部屋作りの基本は、残りマスが確定しやすい形に周囲を削っていくことです。たとえばが白マスになると、下半分の残りが2×4の長方形で残るのでなんとなくうまくいきそう。



下のほうからホワイトニングをこねくり回して、こんな感じ。
もちろん単純にの横に2in1×3とかを入れるのもアリです。
※マスがアース(外周に黒マスが繋がる)されれば、方向転換で残りの2×4を確定できそうですね。



ということで、※のアースを考えます。
よく見るとこの右上、もう一個6in4×4が入りそうな形をしています。
に黒マスが入れられれば、こちらも方向転換でなんとなくうまいこといきそうな予感。



上のはサクッとこんな感じで決めてみました。
残りは下の



5in3×3の上を4×3の部屋に分けます。
こうすると、が白マスに確定できれば三連禁でが黒マスにできそうです。


の白マス化は、できれば5in3×3の土台を使って分断禁で決めたいところ。そこでを矢印方向にアースし、を黒マスにしながらアースしていく構想で行ってみます。


右上のほうから展開をがんばって伸ばして、無事を分断禁で白マス、を三連禁で黒マスにすることができました。


を黒マスにできたので、2つの6in4×4がいずれも方向転換で確定します。やったぜ。めでたしめでたし。
このあとは左下部分を0の部屋に取扱いに注意しながら(0の腹部分が先に確定すると仕掛けがハタンしてしまうので)埋めていきましょう。
posted by 半袖 at 23:47| Comment(0) | TrackBack(0) | パズル

2020年03月12日

パズル日記(3月12日)

パズル日記(不定期更新)です。

本日は午後から静岡支店で会議。
私の務めている会社は、「三島(私の支店)→静岡への電車移動はなるべく鈍行を使え」という、鉄道好き上層部が創設した働き方改革真っ向否定の謎ルールがあります。
本日は函南から乗車し、三島、沼津、片浜。このへんはまだいい。原、東田子の浦、吉原、やっとこさ富士でようやく半分。沼津富士間を4駅刻む必要性が本当にあるんだろうかねぇ、と思うのだけど意外とどの駅も学生やご年配が乗り降りしてくるのでありました。4両編成なので平日はけっこう混んでます。

そんな往復2時間強の車内でニコリ170号を解く。
ペンシルズの3番と4番はどちらも長めの鉛筆で完結させるぞ感が強く出ていて私好み。
このパズル、適当に作っているとどうしても閉鎖空間で「1」とか表出芯(1とか2で収束)が多くなってしまい、なんだかなーという終わり方を迎えることが多いのですよね。特にいかにも隙間を埋めた感のある表出芯がよろしくない。

回避する作戦としては、残りの空間が長めの鉛筆で収束するようある程度先読みするとか、そもそも表出芯を序盤で数字にぶつけて盤面からなくしていく(表出芯が終盤に残る印象を減らす)、というのがよいのではないかと、170号の問題を解きながら思ったのでした。思ってみたものの、実践できるかは謎であります。
posted by 半袖 at 22:38| Comment(0) | TrackBack(0) | パズル

2020年03月10日

ニコリ170号、ペンパ選書四角に切れ・ぬりかべ

こんにちわ半袖です。
さて本日3月10日は「パズル通信ニコリ170号」の発売日です。


パズル通信ニコリ170号


半袖作は「ドッチループ3番」「国境を越えて繋がれ1番と2番」「スリザーリンク2番とジャイアント」「ぬりかべ・ザ・スーパージャイアント」の6問掲載いただきました。

ドッチループはやや難しめの8×8。
今号ほかの方の問題もわりとそうですが、部屋の広さはこれくらい広く取るほうがこのパズルの良さが出そうな気がします。
次号昇格なるかどうか。昇格したとして、ミッドループとかもそうなんだけどましゅの壁を越えられるかどうか、というところですね。

国境を越えて繋がれは今回初めて作りましたが、黒丸+空マスの2マスの部屋に無条件で数字が入るのが好印象。
サクサク路線の中にもちょっと考えさせる部分が入ったり、今号の4番のように黒丸がない部屋も作れたりなど、けっこういろんなことができそう。

スリリンジャイアントは初掲載。懸賞パズルにしていただきとてもうれしいです。
内容的には今号中サイズがなかなかアウトローな2問で揃っている中、かなりスタンダード路線なやさしめ問題だったはずです。

そしてそしてぬりかべSG。まさか載るとは。
1年ちょい前に送った問題で、すげー難しいしボツったかなーと思っていましたが何とか拾っていただけました。
大きい数字の入れ方を好き勝手やってみた感じの問題であります。


そして1ヶ月前の2月10日は「ペンシルパズル選書ぬりかべ」「ペンシルパズル選書四角に切れ」の2冊が発売でした。


ペンシルパズル選書


私の問題はぬりかべ5問、四角に切れ1問掲載いただきました。
ぬりかべのほうを少しずつ解き始めてますが、これだけたくさんの中サイズ問題が一気に解ける本は今までなかったのでとても楽しいです。
難易度の傾向とかも計れるのがよい。私のぬりかべ中サイズは難しかったのだな。
posted by 半袖 at 13:00| Comment(0) | TrackBack(0) | パズル