2022年08月11日

ペンシルパズルや謎解きを仕事にするには?

最近あまりにもブログを更新しなさすぎだよねと感じ、表題のテーマでちょいと雑文なんか書いてみようかと思ったのでした。
ちょいと雑文などと言いつつ、一人のパズル好き謎解き好き少年の人生を左右しかねないテーマではありますがね。ぐっへっへっ。


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【目次】ペンシルパズルや謎解きを仕事にするには?

@専業パズル(謎解き)作家になる
Aパズル(謎解き)制作会社に入る
Bパズル(謎解き)仕事の発注先・受注先に入る


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@専業パズル(謎解き)作家になる

「ペンシルパズルや謎解きを仕事にする」と一言にいっても、いろんな人がいます。
これを大まかに分類しつつ、それぞれの仕事の内容と、どうすればなれるのか。を検証していく形とします。

まず@。
いわゆるプロのパズル作家(謎解き作家)といった肩書で、組織に所属せずフリーランスで働くパターンです。
私のTwitterにも@に該当する活動をされている方は、けっこういらっしゃると思われます。

@のケースでまず考えたいのが、誰から仕事をもらうか。ぶっちゃけると、コレ(指でお金マーク)をもらうか。この表現よく出てくるよねこのブログで。まーなんといってもコレですから。


A. パズル(謎解き)制作会社からもらう

制作会社の外注先として取引をするパターンです。このケースが一番一般的なのではないでしょうか。
パズルで言いますと、パズル雑誌社から誌面に掲載するパズルの依頼をいただき、それに該当するパズルを制作する。謎解きの場合はイベントやコンテンツ系が多いでしょうか。

このケースで苦労することはおそらくいろいろなことが考えられますが(当事者でないので推測ではある)、「単価が低い」「掲載枠が限られる」「(パズルの場合)掲載するパズルの種類が限られる」「やりたいことができにくい」などがあるのではないかと思います。しかしながらレギュラー的な枠を確保できれば安定した収入のベースにつながるため、専業パズル作家を目指すうえでは一番押さえておきたいラインではないでしょうか。

Aのケースで必要なスキルは、パズル制作のスキルはまあ当たり前なのですが、依頼内容をスピード感よくこなす能力(完成度より対応力が大事)、対制作会社への営業力などでしょうか。印刷データとして納品するなら最低限のデザインスキルも必要でしょう。パズル作家に限らずフリーランスで働くIT系やデザイナーの方は皆さんそうだと思いますが、本業とやや離れた営業的なスキルや、見積もり作ったり請求処理やら納税やらの事務的な作業も必要となるところがなかなか大変な部分なのかもしれません。


B. 個人(お客様)からもらう

自らなにかを主催し、その参加者の方から対価をいただくケース。
有料イベントを実施して参加料をもらう、冊子を発行したり商品を作ったりしてそれを購入してもらう、などが代表例でしょうか。広い意味で言うとYouTuber活動なんかもこれに当たりますか。
上記の中でも特にイベント系は、コロナ禍で誰でも気軽にオンラインイベントを企画したり、オフラインイベントでも募集にチケット販売サイトを活用したりなどができるようになりましたので、一気に間口が広がった感があります。

このケースはAよりもやりたいことの自由が利き、そこに需要を見いだせればフリーランスパズル作家(謎解き作家)で活動をしていくうえでの新たな潮流となるかもしれません。

必要なスキルとしては、参加者の方に飽きさせずリピーターになっていただくための企画力と、新規参加者を取り込むためのプロモーション力でしょうか。常に新しい企画を考え、発信していくのはとってもパワーのいる作業です。プロモーションについては個人のお客様を対象としている分、Twitterなどをうまく活用できると固定ファンの獲得につながりそうです。


C. 媒体社・広告会社からもらう

新聞・雑誌のパズル枠やテレビ局の謎解きコーナーなど、制作会社ではなく媒体社から発注をいただくケース。
枠としては少ないですが、Aのケースよりも単価は高く、おいしい仕事になる可能性があります。
このケースは制作会社自体が自分の競合先となるため、それに対抗できる対応力や営業力が必要となります。単価では制作会社よりも安価で戦えるので、うまくハマれば大きな収入源となるかもしれません。おいおい適当に発言して大丈夫か?簡単なもんじゃないっすよねーおそらく。

媒体社以外の発注先として、広告会社から仕事が来るケースも考えられます。
これについては後半Bで触れます。


「@専業パズル(謎解き)作家になる」については、だいたいそんなところではないでしょうか。
触れました通り、営業力や対応力といったパズル(謎解き)とは畑違いのスキルが必要になってきます。社会人生活もそこそこ長くなってきました私の感覚からしますと、たとえば大学生で就職活動せず「おれはパズル(謎解き)一本でがんばるぜ!」といった決断はあまりおすすめできず、それならばまずはこのあとAやBで触れますパズル(謎解き)に関係のある会社への就職を目指すとか、あるいは兼業作家としてニコリ等での活動を続けつつ、経験を積んでからチャレンジしてみる、といった人生設計がおすすめです。
パズルや謎解き制作は年齢問わず取り組めるものですし、よい言い方ではないですが一度きりの新卒カードをそんなチャレンジングな使い方で切ってしまうリスクも考慮したほうがよい気がします。
一人の若者の人生設計に差し障りないよう、逃げの一言で絞めてみました。


Aパズル(謎解き)制作会社に入る

個人として活動するのではなく、団体に所属するケースです。
ペンシルパズル界隈ではニコリくらいしかないかもですが、謎解きはここ数年で様々な会社が謎解き専業で成功を収めているのは、皆さんご存じの通りでしょう。

Aのケースは会社に入ることさえできれば、本記事のテーマである「パズル(謎解き)を仕事にする」が達成されます。なので、問題はどうやって入るかです。


A. ニコリに入社するには

おいおいそんな生々しい話だいじょうぶか?
まーこれはあれだ、ニコリ本社に聞いてくれい。

という感じで次に行くのもアレなのでもう少し書くとしますと、ごく少数ですが中途はまれに採用をされており、ニコリ社のWebサイトやTwitterに情報が出るケースがありますよね。それが編集スタッフとしてでなく、営業やシステム系などであったとしても、まず入ってみてニコリのパズルが世に出るまでの工程を知ることはとても魅力的なことだと思います。

ただひとつだけ、上記一文を書いたあと思ったこととしましては。すでにニコリ社との関係性が近い方にとっては、そのままの関係性くらいのほうが、人生の中で楽しくペンシルパズルに触れられるかもしれないよね、というところでしょうか。ニコリ社に入れたら入れたで、あまり知りたくなかったことも目にしてしまうかもしれない。たとえば編集長が毎日会社で自炊しているのはブログ用のネタで、実は毎日コンビニ弁当だった、とかです。たとえばの例です。

ニコリに限らずで言えば、専門ではないにしろ、パズル雑誌を制作している雑誌社はけっこうたくさんありますので、そういったところの新卒・中途採用を狙うという手もありますね。


B. 謎解き会社に入社するには

謎解き会社はどうなんだろう、と調べてみましたら、大手は新卒採用を受け付けているところもあるようですね。現在大学生の方はこの枠を狙ってみるのは有力な作戦だとおもいます。

とはいえ、この枠を狙ってくるのは当然みなさん、謎解きが心から好きでイベントにも多数参加する、あるいは自分で主催しちゃったりしているような、歴戦の強者どもであることは間違いありません。さらに言うと謎解き会社側からすると、このような謎解き強者勢は中途で採用すればよく、新卒で必要としている人材は必ずしも歴戦の強者どもではない可能性もあるのではないでしょうか。

とか、また適当に書いてるんですが、新卒で入るならエントリーシートや面接で上記を俯瞰的に見ながら作戦を立てる。あるいはこのあと触れるBのようなほかの業界に就職して経験を積んでから、即戦力として中途入社を狙う。そんなかんじがよい気がしますよ。


Bパズル(謎解き)仕事の発注先・受注先に入る

Bはちょっと漠然とした表現なのですが、パズル界で言い換えますと「ニコリ社が取引をしている業種に入る」ということになります。

ニコリ社がどのような会社とやり取りしているかといいますと、まずニコリ社が仕事を受ける会社として、テレビ・新聞・雑誌などの媒体社。企業や自治体のパズル・謎解き仕事を受注する広告会社などがあります。他方、ニコリ社が仕事を発注する会社として何があるかというと、雑誌を制作するための印刷会社やデザイン会社。もう少し広げれば懸賞用のノベルティを取り扱っている商社などもそうですし、新サービスのPRをしたいなら広告会社に依頼することもあるでしょう。

こういった感じの、パズルや謎解き制作に直接関わるわけではないが、それを後方支援するお仕事というのも当然、「パズル(謎解き)を仕事にする」と言えるのではないでしょうか。

上記のうち、まずは広告会社を例にとって掘り下げてみます。
最近企業や自治体で「謎解き」をキャンペーンや周遊企画で実施するのをよく目にしますが、これらすべてを謎解き会社が直接営業をかけ、仕事を取ってきているわけではありません。間に広告会社が入って謎解き企画を提案し、受注できれば謎解き会社(あるいは個人へオーダーするなら上記@の作家)に仕事をオーダーする、というケースも多いわけですね。

媒体社なんかもそうで、たとえば新しく始まった謎解き・パズル系の番組があるとして、それはパズル会社が企画を持ち込んで新番組化されるわけではなく、番組制作会社スタッフやテレビ局の構成作家で番組の企画内容を考え、それが通ればパズル会社と組んで具体的な内容を考える、ということになります。

Bのケースはパズル・謎解きは企画の1アイデアに過ぎず、「仕事にする」という意味ではちょっとずれてしまうところではありますが、本丸の@Aがハードル高ければBの後方支援で、といった例として挙げてみました。


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いかがでしたでしょうか。
わー!いかがでしたでしょうかブログだー!

まあでも、いかがでしたでしょうかブログよりは深めの内容まで掘ってみた印象ではあります。
学生の皆さまにおかれましては上記を参考にいただきつつ、パズル・謎解き界隈への進出を狙う際にはどうか自己責任で、このブログにこんなことが書いてあったからうんたらかんたらだ、みたいなのはちょっとなしだぜ、ということで参考になれば幸いでございます。
posted by 半袖 at 08:47| Comment(0) | TrackBack(0) | パズル