連日のブログ更新、やる気勢の半袖です。
シリーズ第4回、スラロームの長い旗門について研究していきます。
今回は「そこらめぇ〜><」とか言わない健全な記事です。
1回目(2010年11月)
スラロームの長い旗門
2回目(2012年5月)
続・スラロームの長い旗門
3回目(2015年1月)
続々・スラロームの長い旗門
ここまでのあらすじは上記記事をご参照ください。
前回の記事で「長い旗門を平行に配置する」という話をちょこっとしたので、ここを今回は掘り起こしたいと思います。

前回の記事で載せた画像です。
こいつをどうにかして確定させていく方法はないかしら、というのを考えます。
まずそもそもの話なのですが、スラロームの旗門というのは、旗門内のどこか1マスに線が通ります。
適当ですけどこんな感じですね。

で、どこか1マスに線が通るということは、それ以外のマスは線が通らない、ということです。
こんな感じ。

スラロームの長い旗門を確定させるとき、「線が通らないマスを決める」というのがとても重要な作業なのです。半袖用語的には「壁をつくる」と呼んでいます。(恰好つけるために今作りました)
で、この線が通らないマスを作りやすいのが、今回ご紹介する平行配置です。
具体的に盤面を埋めてみましょう。
すごく芸が無いのですが、旗門を1つ加えて線を発生させました。

こうすると、1の旗門から下に伸びた線は、左側の5の旗門に抜けることができません。
左側に壁ができた1の線はもう、右側の旗門から出るしかなくなったわけですね。

ここから1の線を確定させるために、右側にも壁をつくります。
たとえばこんな感じ。

右側に4の旗門の線を引っ張ってきました。
こうすると、

1の旗門と4の旗門はつなげられないので、1の線がちょこっとだけ下に伸びます。
以下、4の旗門の線が下に伸び続ける限り、1の線も同じように下へ伸びていく、という仕組みができました。
シンプルにこれを繰り返してみましょう。
4の旗門の右側にさらに別の旗門の線を持ってきます。

こんな感じで平行配置の内部に線を通すことで、少しずつ長い旗門が確定されていきます。
ただ、これを繰り返していくだけでは単純にチマチマ盤面が埋まっていくだけなので、あんまりおもしろくありません。
というわけで、旗門を通る場所を確定させてみましょう。

いちばん簡単なのは、もっとも成長している線(この場合だと1の線)の先端に、黒マス(図では青)を入れてしまうことです。
これで図のようにバシッバシッと通る箇所が決まります。
すでに線が通った旗門はその他の場所が壁になるので、

こんな感じでズズッと下に線が伸びます。
この展開が平行配置の定番展開でしょうか。
上記のような展開に、小ループ禁を組み合わせたりとか、逆側の平行旗門から合流する展開をつくってみたりすることで、いろんなバリエーションに派生させることが可能のようです。
パズル・ザ・ジャイアントの依頼問題で3年ほどこの平行配置をやってみましたが、難易度をそれほど上げることなくダイナミックな展開に誘導することが可能なので、わりと有望な手筋かなー、と思っております。
(でも3年やったのでそろそろ飽きてきている)
今年のジャイアントでは4番のいずみすももさんも平行配置の発展型をやられておられますね。
以上、続続々でした。
長い旗門はまだまだ他の手筋も発掘されそうなので、また思いついたら記事にしてみます。