2020年04月02日

インターネット界のパズル史20年くらいを振り返る。(第1章)

こんにちわ。半袖です。

パズル通信ニコリは2020年の今年で40周年。3月発売の170号より40周年記念号ということで、様々な企画がスタートしています。

で、表題です。
インターネット界でニコリのパズルが語られるようになってどれくらいかと言いますと、だいたい20年ちょいになるとおもわれます。私は2000年代前半くらいからネット上のパズルコンテンツに触れるようになりましたが、まーいろんなことが起こりました。そしてその多くはすでにネット上から姿を消し、我々ロートルパズル作家の、おいそこの若いの、わしが若かったころはのぉ、ぶつぶつ、といった自慢話、自虐話、思い出話に姿を変えつつあります。
じゃあ残そうではないか、なるべく当時からの脚色の無い形で。でもちょっとあの頃は良かった懐古的な脚色も入れちゃったりしてね、といったトピックだよ。
本日公開の第1章より全4回、4日間連続アップ予定です。



◆注意事項

  • 間違っている内容を記載していたらすみません。本記事コメント欄などでお知らせください。

  • 個人のホームページなどはほとんどがリンク切れとなっております。URLは分かる範囲で記載してまして、興味のある方はInternet Archiveで調べるとアーカイブが残ってたりしますので、こっそりお調べください。

  • パズル作家のペンネームを承諾なしにご紹介しています。俺は載せるな!などありましたらすみません。コメント欄でお知らせください。





◆目次

  • 【第1章:2000年以前〜2005年くらい】
    個人ホームページ全盛期時代 →4月2日公開

  • 【第2章:2006年〜2010年くらい】
    ホームページは終わった、これからはブログだ時代→4月3日公開予定

  • 【第3章:2011年〜2018年くらい】
    ブログは終わった、これからはTwitterだ時代→4月4日公開予定

  • 【第4章:2019年〜これから】
    インターネットパズル史は新たな時代へ→4月5日公開予定






【2000年以前〜2005年くらい】
個人ホームページ全盛期時代


■パズル作家が自分のホームページで情報発信
■掲示板文化の隆盛
■パズル同好会の誕生
■パソコン上でパズルを解く文化の誕生


-----------------------------------------------------------


■パズル作家が自分のホームページで情報発信

インターネットでのパズル史は、日本のインターネット史とほぼ同じ変遷を辿っていると言っていいでしょう。
時は1990年代後半、世紀末。インターネットの夜明けとともに、誰でも自分のホームページを持つことができるようになりました。

ニコリのパズル界においても、多くの作家や読者の方が自分のホームページを持つようになり、ネット上での作家同士の交流、読者同士の交流、さらにはニコリ社員と読者間でのつながりが生まれました。もともとニコリは放談会(オフ会のようなもの)での読者間交流があったので、インターネット文化との相性はよかったのかもしれません。

パズル作家のホームページをちょっと調べてみたところ、福本栄治さんの不定期刊ニコリスト(http://www01.tcp-ip.or.jp/~fukumoto/nikoli/はどうやら1996年時点で公開しており中でもかなり古そうか。その後1998年〜99年にかけておらけさん(http://www.din.or.jp/~olake/にゃんこばずうかさん(http://www.kojin.or.jp/nyanbaz/小見枝まやさん(http://member.nifty.ne.jp/GREAT/などのホームページがスタートしていたようです。俺の名前がないぞという方すみません。皆さんのホームページも毎日チェックしてました。
ちなみにニコリの公式ホームページ(https://www.nikoli.co.jp/ja/も1999年ごろよりオープンしています。


▲当時のにゃんこばずうかさんのホームページスクショ。
いったいにゃんばずさんとはどんな人なんだ、いや猫なのか、と思いを巡らせた記憶がある。
本人許諾なしで掲載はさすがにまずいでしょうかね。
まー歴史的価値あるからね。心の広いお方だから。だいじょうぶだよきっと。今度お会いしたら謝ります。


ホームページのコンテンツは様々で、パズル日記やニコリへの掲載記録、パズルの手筋紹介やマニアックな企画、そしてパズルに関係ない他の趣味の話題まで様々でした。なにせ「自分のことを全世界へ発信する」という行為自体が当時は初めてのことであり、パズル界だけでなくすべての趣味において一気に情報が拡散された時代でもあるでしょう。


-----------------------------------------------------------


■掲示板文化の隆盛

そしてホームページと合わせて当時インターネット界をにぎわせたのは、「掲示板」です。
令和を生きる若々しい学生の皆さんなどは知らないかもだけど、当時はTwitterはおろか、SNSというものが存在しなかったのだよ。そこでホームページ管理人⇔ユーザーとの交流の場が、掲示板だったのでありました。


▲令和の時代においても貴重な掲示板ログが残る「月刊ニコリスト(http://www.nikoli.co.jp/getsuniko/」のニコリスト掲示板。
大学生当時の半袖がコメントを残しているのを発見。


上記のような雑談はもちろん、現代のTwitterパズルクラスタ(濃いめ)のようなかなりマニアックなパズル議論が、深夜まで繰り広げられていたのでした。風紀はいつの日もよいというわけではなく。荒れたりもしたあの夜。まーみんな若かったから。そんなもんだよ、うん。

掲示板といえばそうそう、2ちゃんねるにもパズル関連の話題が波及したりしたのでした。
パズル板が誕生したのが2004年。さらに歴史を辿るとパズル板誕生より古く、2001年に趣味一般板に「クロスワードなどのパズル」スレッドが誕生します。


▲なんとログが残っていた。クロスワードなどのパズル
3レス目から早くもRockだね。


パズル界のネットWatch的立ち位置でしたので、2000年代前半のパズル界の出来事・事件はこのスレを辿れば伺い知ることができます。過去に思いを馳せたい紳士淑女はぜひぜひご覧ください。2chパズルスレ パズル倉庫(http://www.geocities.co.jp/Playtown/1180/からアーカイブを辿るのがよろしいかと思われます。


-----------------------------------------------------------


■パズル同好会の誕生

ネット上でのコミュニティが形成されたことにより、そのつながりがオフラインの場に波及したのもこの頃です。
当時から大活躍していたパズル作家・チェバの定理さん(現・ビラがパズルの人こと東田大志さん)が2003年に立ち上げたのが、京都大学パズル同好会「パズル党」(https://s.maho.jp/homepage/a9e963d92e0eb0c8/


▲チェバさんのパズル党ホームページ。

京大の同好会スタートをきっかけに、全国の高校や大学にパズル同好会が誕生する機運が高まりました。東京大学パズル同好会など、京大以外でも現代で活動が続くサークルもあります。当時から(というかそれより以前も)、ニコリのパズル界を牽引していたのは高校生〜大学生の若者の皆さんだったのですね。


-----------------------------------------------------------


■パソコン上でパズルを解く文化の誕生

インターネットの世界にパズルが広まったことで、「パソコン上でパズルを解く」という試みも始まります。
草創期にスタートしたサービスがPuzzle Japan(http://www.puzzle.jp/です。
ペンシルパズルを毎日有料配信する「Puzzle Japan」が開設

問題の提供を皆さんおなじみニコリ社、web上でパズルを解けるシステム提供をタイムインターメディア社が準備し、2002年に事業がスタートしました。ニコリ関連のサービスとしては珍しく「エデル」(お絵かきロジック)の問題提供があったのも特色でした。Puzzle Japanは諸般の事情で2006年に閉鎖となりますが、その後すぐニコリ社お手製のオンラインパズルサイトニコリコム(http://www.nikoli.com/へ移行することとなります。(このへんは次章で記載予定)

「パソコン上でパズルを解く」は、ニコリ以外の場所でも有志の方々による開発がこのころ始まりました。プロトタイプともいえるのが、2003年に公開されたパズル画廊(http://f21.aaacafe.ne.jp/~trick/です。


▲先述の2ちゃんねるパズルスレで開発が進められた「パズル画廊」。現在の「パズルスクエア」の遠い祖先とも言えるかも。

ぬりかべなど数種類のパズルをパソコン上で自由に出題→解くことができたパズル画廊。問題の評価や感想コメントも残すことができ、当時としては画期的なサービスであったと言えます。パズル画廊の誕生により、以後web上でパズル制作・問題投稿・解答できる文化が大きく発展することとなります。(このあたりも次章で記載予定)


-----------------------------------------------------------


【第2章:2006年〜2010年くらい】
ホームページは終わった、これからはブログだ時代

に続きます。
posted by 半袖 at 20:01| Comment(0) | TrackBack(0) | パズル
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/187338864

この記事へのトラックバック