2023年02月28日

パズル・ザ・ジャイアントのへやわけSGで使った手筋

ここ最近SGを掲載いただくと「使った手筋」シリーズをアップしておりました。だいぶ遅くなっちゃいましたがそれを書いてみます。

今回の舞台は、1月に発売されました「パズル・ザ・ジャイアント」。
いただいた制作依頼は「ダブルチョコ」と「へやわけSG」でした。ダブルチョコについては例年通り、1番に堂々鎮座できる易しめ問題となっております。

で、へやわけSGであります。


◆3×3の真ん中が黒マスになるやつ



名前はあるのか?この手筋に。
これを多めに配置していく方針としました。
この状態で3×3の両側を含む部屋を入れると、幅3マスの大部屋となります。



上記が基本形でしょうか。
今回はあえてこの基本形の組み合わせのみでほぼ盤面を構成し、スピード感を出す方針でいきました。
応用形もいろいろありまして、たとえばこの本でいうと齋藤スバルさんのへやわけ3番にもこれの応用形が使われています。

◆展開の立体交差

もういっこ、あえて言うほどのものでもないのですがついでに。

へやわけに限らず、GおよびSGなど大きな問題では、展開がしばしば下記のようになります。



端の展開を複数集めて、中央に集結して最終決戦。ドラクエ型とでもいいましょうか。いやドラクエもいろいろあるけども。4だね。DQ4。

毎回これだと飽きるので、中央を攻めたくなります。
上記の展開の中から一派、中央を攻めるとどうなるでしょうか。



こうなります。
GやSGを作っているとよくあるんですが、上記のように白の未確定部分が別々に残ってしまい、それぞれが収束する形でフィニッシュとなるんですよね。これはこれで別に悪いわけではないんだけど、



できればこういう立体交差な展開(水色部分)を狙えないだろうか、という話であります。
へやわけでこれを狙える配置がいくつかありまして、このSGで使ったのが0の部屋です。



上図。
が白マスになりますと、このように黒マスが3つ入ります。
0の部屋周囲の4辺のうち上辺と下辺が未確定なのがポイントで、



このように、再度この0の部屋に戻ってくることができます。
こんなかんじで展開を立体交差させることにより、一見すると閉じられたエリアを立体交差によりつなげることが可能になります。
posted by 半袖 at 19:27| Comment(0) | TrackBack(0) | パズル
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