2010年03月11日

信濃川理論の解説

「信濃川理論ってなんなんですか!」

そんな声が届いているわけではないですが、心の声は私に届いています。
わかりました、解説しましょう。

信濃川理論の説明をするには、まずホタルビームの説明をしなければなりません。
というわけでホタルビームのルール。
ニコリ公式パズルガイド ホタルビーム

途中経過を見るとわかりますが、0を一直線に引いたり、行き場のない1とか2を引いたりするのが入り口になります。
解いたことがない人は、はっぱさんの例題をご覧ください。

中級手筋はというと、まーだいたい上で書いたやつの派生したものくらいしかありません。
線を引く系のパズルなんてそんなもんです。

で、上級手筋。
線の突然発生が有名です。
たとえばこんな形。



ルール2番を見ながら線がぶつからないように引くと、まずこうなります。
んで、ルールの3番に「全体がひとつながりにならないといけない」というルールがあるので、

こうなりますよね。
これが線の突然発生です。

ホタルビームでは必ず、線は黒点から出て黒点じゃない○に繋がるので、この線は黒点に繋がります。
これを使うといろいろできまして、たとえば下の○を1にすると、

突然発生の線を1に繋ぐと線が2回曲がってしまうため、線はぶつからずにそれぞれ違う方向へ伸びていきます。

同じように下に1の○を作れば、

こんな感じでまた線が伸びていきます。

この突然発生の線をリレーのように繋げていく手筋でホタルビームは一世を風靡し、ニコリ紙面を賑わせました。

しかし、この手筋には大きな欠点があります。
それがなんなのか、というわけで例題。

ホタルビーム No.002
サイズ:24×14
難易度:アゼン
画像

いやー、面倒くさいですよね。
突然発生をメインに使うと、最初から最後までひとつの線を追っていかなければならず、結局途中で見落として最後まで解けない、という事態になりやすいんです。

そこで考えるのが、「突然発生の線を複数の場所から出せばいいじゃん!」です。
そうすれば、どっか一箇所が詰まっても、ほかの突然発生の線から解き進めることができます。
ぬりかべのような感じで。

が、ホタルビームではこれができません。

これを説明したのが、「信濃川理論」です。
前フリ長げぇ!


信濃川です。
誰がどう見たって信濃川だ!

これをマス目に移します。
なんでマス目に移すのかって?細かいことはいいんです!


流れが交差する部分と、流れの始まる部分に○を置きます。
流れの方向には黒点を入れます。
だんだんホタルビームっぽくなってきたね!



海に流れ出している線は途切れたままです。
どうするのかというと、川から海に流れ出した水は太陽に温められ水蒸気になり、それが集まって雲になって、雨となって川に戻ります。

そうです、千曲川上流へ戻してやりましょう。
理科も勉強できる信濃川理論ってすごいね!


はい、というわけで信濃川がホタルビームになったわけです。
こんな感じで、ホタルビームの問題というのはすべて、川のようにひとつの方向に線が流れ、一番最後に流れる黒点が、どこかの○に繋がっている、という構造になっています。

さて、ここからが本題です。

この信濃川、特に問題無いように見えるんですが、実は重要な何かが足りません。
ここまで見てくれたみんななら、もうわかるよね!

よし、声をそろえて言ってみよう!

(せーのっ)

\大河津分水路!/



さきほどのホタルビーム図にも、大河津分水路をつけくわえます。


海に流れて雨になって川に戻るのは大河津分水路も同じです。
どっかの支流にくっつけます。


はい、もうおわかりいただけたでしょうか。
信濃川としてはほぼ完璧な図となりましたが、ホタルビームとしてはおかしいところがあります。
支流にくっつけた線は、どちらも黒点から出ていません。
かといってどちらかを黒点にすれば、○から黒点が2つ出てしまいます。

つまり、どういうことかというと、
「ホタルビームでは2つ以上の輪っかは出来ない。」
ということなんです。
そんなの当たり前だろ!と言われればそうなのかもですが、私はつい最近気付いたのでした。

そんなわけで先ほど書きましたが、線の突然発生を2箇所から作ることはできない、ということになります。
2箇所から発生させると、どうしても輪っかが2つになってしまうんですね。

と、ここまでが一昨年ブログに書いた信濃川理論の話。
今回は続きがあります。

輪っかを2つにできない、というのは、作るときの制約の話なんだけど、これの論点を変えて、ひとつの手筋にすることはできないかどうか?というところですよね。

んでちょっと考えてみると、当たり前といえば当たり前だけど、まずどっかに輪っかを1つ作ってしまって、それ以降はもう輪っかができないですよ、というのを意識付けた問題ができるのではないか、ということです。

極端な例で書くと、


いきなりこんなふうにしてしまって、


こんな感じで解かせる問題があってもいいんじゃないだろうか、というのを最近考えたわけです。
でもこれ、輪っかが2つできないってのがわかることを前提でやってる手筋なので、やっぱ普通に使うのはきついかなー、とおもいます。
これが使えるとホタルビームの懐はものすごく広くなるんですけどねー。
手筋の選択肢を1個増やしつつ、ホタルビームの問題点だった「1箇所からしか解けない」も解決されるわけですから。
当時のオモパ作家さんたちがこういう問題をたくさん送ってくれていたら、その手筋も解禁されて定食化、なんてこともあったかもしれませんね。
今となってはどうしようもないですが・・・

以上、信濃川理論の解説でした。

さて、ホタルビームにはもうひとつ、封印された幻の手筋があります。
それが、「湾岸道路定跡」です(名前は今考えた)。
これは以前、チェバの定理さん(だったと思う)が本誌で一度だけ使っています。
信濃川理論は本誌で登場しなかった手筋だけど、湾岸道路定跡は本誌で1回掲載されてる分、将来性があるのかもしれません。
このへんの話もいつか書けるといいですね。
書けるといいですねって書くときは、だいたい書く気力はない、って意味です。
posted by 半袖 at 22:59| Comment(2) | TrackBack(0) | パズル
この記事へのコメント
いつか書けるといいですね。
Posted by まいなすよん at 2010年03月22日 20:11
いつか書けるといいですねぇ!
Posted by 半袖 at 2010年03月25日 00:05
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