2017年11月22日

その昔、LITSというパズルがあった。

ありましたね。
いや、今もあります。みんなの心の中に。

◆ LITSのルール

LITSの遊び方、ルール、解き方 | WEBニコリ
※転載させていただきます。


1. 太線で区切られた部分(ブロック)それぞれに、黒マスがタテヨコに4つつながってできたピース(テトロミノといいます)を1つずつ配置しましょう。
2. 回転あるいは裏返しをして同じ形になるテトロミノどうしが辺を共有するようにしてはいけません。
3. すべての黒マスはタテヨコにひとつながりになっていなければなりません。
4. 黒マスを2×2以上のカタマリにしてはいけません。


ルール1から4のうち、肝になるのはやはり2番。
同じテトロミノが辺を共有しない、というのは、パズルの奥深さ的なものを上げつつも、パズル初心者への敷居も上げてしまっている面もあるでしょう。


◆ LITSの人気と衰退

そもそも人気あった時期あったっけ?というツッコミは抜きにして、LITSに関するこれまでの経緯を。

初出はニコリ104号。(今から13年前)
作者は稲葉直貴さん。twitter: puz_lab
稲葉さん発案ということで、「パズラー(というパズル雑誌に載っているパズル)っぽい」という声が当時のネットの掲示板ではよく挙がっていましたね。
ちなみに初出のパズル名は「ヌルオミノ」でした。このへんはニコリっぽい。

登場当初は、そこそこ人気があったように記憶してます。
本誌にスーパージャイアントが載ったりとか、普通にレギュラー格の扱いを受けていました。

風向きが変わったのは「のりのり」登場後あたりからでしょうか。

のりのりの遊び方、ルール、解き方 | WEBニコリ


のりのりというパズルは、ルールをよく読むと実はほぼ「2マス版のLITS」なのですよね。
のりのりは分断禁ルールも取り除かれており、そのサクサクな解き味から多くの読者の支持を集めました。

作り手の皆さんもそれは同様で、さーて今日はLITS作るか、のりのり作るか、まーとりあえずのりのり行っとく?的なノリで、作るのが大変なLITSは次第に投稿数が減少していきます。
(このへんは私の憶測)

さらにのりのりと同時期に誕生したオモパ界のスーパールーキー・シャカシャカなんかの台頭もあり、勢いのあるパズルに押された恰好でLITSはスタメン落ち(本誌掲載なし)の回数が多くなってきました。

そして今では本誌はおろか、ニコリのペンパシリーズをはじめとする別冊でもLITSは掲載されないパズルになってしまいました。
今でも根強く投稿してる作家さんとかいるんですかね。
私の周囲ではそういう雰囲気さえない気がするよ。


◆ とりあえず作ってみる

せっかくLITSの記事を書くので、1問作ってみたいと思います。
もうこのブログでLITSの話をすることは今後ないかもしれませんし...
ちなみに私、LITSを作るのはおそらく5年ぶりくらいです。
でもあれじゃない?ここ見てるパズル作家のみんなもそれくらいっしょ?

8×8で行ってみます。一発勝負。


とりあえず入口を3つ入れてみました。
面積4のピースがそのまま入口になります。
テトロミノの種類は全部で4つあり、それぞれ「L」「I」「T」「S」の形をしています。

ってほら、このへんの前段階の説明でもういきなり、初心者排除感あるよね。


各入口をもうちょい進めてみました。
2×2カタマリ禁を使って、ピースを3つ追加で挿入。
ここまでまだ初心者手筋ですかね。
ちょっと中級手筋も入れてみましょう。


中央に空白5マスのL型ブロックを入れてみました。
ここは「L」が入るか「I」が入るかのどちらかですが、「L」は左側の隣接ブロックに既にピースが入っているため、ここは「I」が入ります。

...っと、ハイ出ました。
私がLITSを作っているとしばしば直面する歯がゆいポイント。


この空間ね。
ここは黒マスを入れるとハタンしてしまうので白マス確定なのですが、試行錯誤感があってとても歯がゆい。これを作意解の流れに入れたくないんだけど、LITSではしばしばこういう無駄マスが発生してしまいます。
うまい人はこういうものを回避しながら先読みして作っていくと思うのですが、こういった作ってて歯がゆい展開が他にも多く発生するところが、LITSの作り手人気低迷に繋がってしまっていると思います。

今回は歯がゆさを押し殺して、白マス確定で進めてしまいましょう。


やや(というかだいぶ)進んで上図。
なんとなく先読みを入れて、空白5マスのブロックをさらに2つ追加しました。
空白5マスブロックはLITS中級手筋の醍醐味。
右の画像のような感じで、のTみたいな空白(@)は真ん中の2マスが黒マスに確定。
どこをどう4マス埋めてもこの2マスは黒マスが通りますので。
Pみたいな空白は出っ張っている2マス(A)が黒マスに確定します。
これは出っ張っているマスを白マスにしてしまうと、残りの空白が2×2に固まってしまうためです。

うーん、やっぱ説明が初心者向きではない。
まーそういうパズルなんですよね。


左側のブロックはBが2×2カタマリ禁で白マスになるため、残りのマスが「L」型で確定します。
右側ブロックは残りの空白3マスのうち2マスが黒マスになり、「L」「T」「S」のいずれかのピースに確定するのですが、「L」「S」で入れるといずれも周辺のブロックと隣接してしまいますよね。ということで「T」で入りました。

この説明でわかるのか?
まーしょうがない。そういうパズルなんです!


ここまで来ました。
残りの空白マス数から考えて、ピースはあと2つか。
LITSは問題として成立させるための最後の収束がとても難しいパズルでして、最後の1つのピースの埋め方がとても無理やりになってしまったりするパターンがよくあります。

ということで、ここからは慎重にいきたいところですが...
ちょっと進めてみたら、まだまだいろいろ候補手がありそうな局面なのでいったんここで締めましょうか。

次回!半袖はLITSを完成させることができるのか!?
まさかのハタンの連続!?そして半袖が導き出した答えとは!?
posted by 半袖 at 19:35| Comment(0) | TrackBack(0) | パズル